
焼きそば麺をラーメンに使うと味や食感が違うと感じたことはありませんか?
今回の記事では、焼きそば麺とラーメン麺の違いについて詳しく解説します。
また、焼きそば麺でラーメンを作る際のコツや、うまく絡まないスープとの相性問題についても掘り下げて説明しています。
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ポイント
焼きそば麺で作るラーメンが美味しくない理由とは
焼きそばの麺の特性

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焼きそば麺は通常、焼くために作られており、そのための特別な製法が用いられています。以下がその主な特徴です:
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油でコーティングされている:焼きそば麺は、調理過程で油が絡められるため、スープが絡みにくくなります。これにより、旨味が十分に感じられず、全体的な食体験が損なわれるのです。
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柔らかさ:焼きそば麺は、焼き上げることである程度柔らかく仕上げられています。そのため、ラーメンに必要な弾力やコシが欠け、食感に不満を感じやすくなります。
焼きそばの麺は、主に小麦粉をベースに作られています。小麦粉に水とかんすい(アルカリ性水溶液)を加えて練り上げることで、独特のコシや風味が生まれます。これにより、一般的なうどんやそばとは異なり、中華麺らしい食感が特徴になります。
焼きそばの麺とラーメンの麺の違いは何?
焼きそばの麺とラーメンの麺は、どちらも中華麺に分類されますが、製法や用途に明確な違いがあります。
まず、焼きそば麺は蒸したり、茹でたりした後に油がまぶされているのが一般的です。 これにより、フライパンで炒めたときに麺が解きやすく、香ばしい仕上がりになります。 一方、ラーメンの麺は基本的に「生麺」の状態で販売されることが多く、油は使用されません。
また、食感にも違いがあります。焼きそば麺は蒸し工程により水分が飛んでいるので、炒めたときに表面がパリッと焼き上がるのが特徴です。これに対して、ラーメン麺はスープを吸ってしっとりとした弾力を生むため、汁物に適しています。
最後に、使われるシーンも違います。焼きそば麺は、メインにソースや塩などで炒めて「焼きそば」として食べることを前提にしていますが、ラーメン麺は「スープ麺」としてラーメンに使用され、スープの味を麺がしっかりと吸い上げることが重視されます。
このように、焼きそば麺は「焼く」に特化し、ラーメン麺は「茹でてスープと合わせる」ことに特化している点が、それぞれの大きな違いと言います。
焼きそばとラーメンどっちが太りやすい?

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焼きそばとラーメンは、どちらも炭水化物を多く含む麺料理であるため、同じくらい太りやすい傾向にあります。
まず、100gあたりのカロリーや糖質量を見て、カップ焼きそばとカップラーメンには大きな差はありません。 ただし、焼きそばはスープがない分、1食あたりの麺の量が多い商品が多くあります。 そのため、結果的に1食あたりの総カロリーや糖質がラーメンよりも高いことがあるのです。
また、焼きそばは炒める工程で油を使うため、調理過程で脂質が増えやすいという特徴もあります。時々、ラーメンはスープに油が含まれていることが多いため、脂質量はスープを飲むのかどうかで変動します。
カップ焼きそば1食では約500kcal前後になることが一般的で、糖質も60gを超えるケースが多くあります。 カップラーメンも同様の傾向ですが、スープをすべて飲むか飲めないかでカロリーが変わってきます。
焼きそばは血糖値を上げるのか?

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焼きそばは値を上げやすい食品のひとつです。その理由は、主成分である中華麺が高炭水化物であるためです。
焼きそばの麺は小麦粉を主原料としており、炭水化物の含有量が多いため、食事後に血糖値を上昇させる要因になります。 特に、ソース焼きそばなどに使用される麺は、1人前あたりの糖質量が60g以上になる場合が多く、これが血糖値上昇の直接的な原因です。
例、焼きそば1食で摂取する糖質は、白ごはん茶碗1杯分(約55g)を場合もあります。 さらに、具材に糖質が多いキャベツや人参にも糖質が含まれるため、全体の糖質量はさらに増加します。
野菜やたんぱく質(肉や卵など)を一緒に摂取することで、血糖値の上昇方法を緩やかにすることが可能です。 また、焼きそばを食べる際には、食べる順番にも注意すると良いでしょう。
つまり、焼きそばは食べ方次第で血糖値への影響を調整できる食品と考えます。
焼きそば麺はラーメンに使えるか?注意点も解説
焼きそば麺はラーメンに使えるか

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焼きそば麺はラーメンに代用できますが、理想的とは言えません。 なぜなら、焼きそばは「焼く」ことを前提に作られており、スープ麺に適した作りではないからです。
焼きそば麺は、蒸してから油でコーティングされているのが一般的です。この油膜がスープとの絡みを邪魔し、ラーメンにした際にスープが麺に染み込みにくいという特徴があります。 さらに、焼きそば麺はすでに加熱されているため、入れると柔らかくなりすぎて、ラーメン特有のコシや違和感に欠けてしまうことが多いスープです。
焼きそば麺をそのままラーメンに使うと、麺がスープを吸わず、食感もベタつきやすくなるケースがあります。 このため、焼きそば麺をラーメンに使う場合は、軽く湯通しして油を落とした上で、あっさり系のスープ(醤油や塩)に合わせるなどの工夫が求められます。
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スープとの相性や調理時の工夫とは

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焼きそば麺をラーメンに使う際、最大の課題となるのがスープとの相性です。焼きそば麺は、炒め料理に適した仕様のため、一般的なラーメンスープとの兼ね合いがあります。
この原因のひとつが、麺に施された油のコーティングです。焼きそば麺は、麺同士がくっつかないように油がまぶされていますが、その油がスープの吸収を意外に、スープと麺の一体感が認識されやすくなります。
工夫として「湯通し」が効果的です。焼きそば麺を使う前に、熱湯で軽い油を落とすことで、スープとの絡みを改善できます。 さらに、合わせるスープは、濃厚なたんこつや味噌よりも、醤油や塩ベースのあっさりとしたものが適しています。
湯通し後の焼きそば麺を、あっさりした鶏ガラスープに合わせて、麺の主張が強すぎず、いつか一杯に仕上がります。
つまり、焼きそば麺でラーメンを作る場合は、スープの種類や麺の下の処理を工夫することで、味わいを高める鍵となります。
マルちゃんの生ラーメンについてはこちらの記事で紹介しています。(スープ付きでお得です)
焼きそば麺を美味しく食べる代替レシピ
焼きそば麺はラーメン以外でもさまざまなアレンジが可能です。 特に、スープとの相性が気になる場合は、焼きそば麺の特性を考慮した別のレシピに挑戦するのも良いでしょう。
焼きそば麺を使った「焼きラーメン風炒め麺」は手軽でおすすめです。
これは、焼きそば麺をフライパンで軽く炒めた後に、少量のスープを加えて蒸し焼きにする調理法です。 炒め物とスープ麺の中のような仕上がりになり、焼きそば麺特有の香ばしさと、スープの旨味を両立できます。
また、洋風にアレンジする「ナポリタン風焼きそば」もおすすめです。焼きそば麺をケチャップやウスターソース、ソーセージ、玉ねぎと一緒に炒めれば、簡単に洋風アレンジ麺として楽しめます。
さらに、焼きそば麺を「汁なし担々麺風」に仕上げるのも効果的です。 ピリ辛のタレと炒めたひき肉、青ネギやごまをトッピングすれば、食欲をそそる一皿になります。
代替レシピを活用することで、焼きそば麺の特徴を踏まえ、飽きずに楽しめるメニューを増やすことができます。焼きそば麺は「焼く」以外にも幅広く応用できる便利な食材です。
中華麺はなぜ黄色いのか?
中華麺が黄色いのは、「かんすい」と呼ばれるアルカリ性水溶液をしているためです。かんすいは、炭酸限定や炭酸カリウムなどを主成分とし、これが小麦粉に反応して黄色みを使って色に変化させます。
実際には、卵を使っているわけではなく、かんすいによって小麦粉に含まれるフラボノイド色素が変化し、自然に黄色く見えるのです。また、このかんすいは色だけでなく、麺のコシや弾力、独特の風味にも影響を与えています。
例えば、ラーメン屋などでよく見る黄色い縮れ麺も、かんすいによるものです。麺が茹でても伸びにくく、プリっとした食感にすることができます。
なお、焼きそば麺と同様にかんすいが使用されていますが、焼きそば麺は蒸してから油をまぶす工程がもあるため、見た目や食感がラーメン用の麺とは異なる仕上がりになります。
焼きそば麺でラーメンを作ると美味しくない理由まとめ
- 焼きそば麺は油でコーティングされていますスープが絡みにくい
- 加熱済みのためラーメンに必要なコシや柔軟が不足しやすい
- 蒸し工程により麺が炒め調理に特化している
- 麺の油分がスープの味を吸収しにくい
- スープに合わせるには湯通しなどの下処理が必要
- ラーメン麺は生の状態で販売されているスープとの相性を重視している
- 焼きそばは糖質が高く血糖値を上げやすい食品である
- 焼きそば麺はアレンジ料理に使うことで本来の美味しさを引き出せる
